From: 佐伯 清隆 , Date_No: 1999-02-12_09
TDM 富山 佐伯です >こんにちは。うっちーさん wrote: > > 膨張室大きいでしょうか?自分では、気にしてませんでしたが。 > チャンバーのしくみ(排気動脈とか)あんまり分からないんですが > 膨張室が大きいと、どんな効果があるんでしょうか? > 2ストの チャンバーの 役目 4サイクルと違い きちんとした 弁機構を持たない二ストでは、 チャンバーに いろいろな役目が 持たされている そのため 2スト チャンバーはメーカー個性が 出し易い 4サイクルの 様に 形や音だけでわなくエンジン特性さえも変えてしまう チャンバーは 大きく3つのパーツに 分けて考えることができる エンジン側から 吸引 膨張 圧縮 である(用語は、違うな) エンジンからの排気ガスを 引っ張るために エンジン出口付近は、拡散 しやすい様に だんだん太くなっている ここの 太さで 高回転型 低回転型に分けられる エンジンから すぐ太くなっている場合は、排気が拡散しやすく高回転型 少し細いまま伸ばしてあると 低回転型である 排気が出にくいために回れない しかし 排気を吸うだけだと 次の吸気工程でガスが漏れてしまうために テールのほうで絞り込んである この部分が 圧縮に あたる ここの絞込みが 強いと歯切れの良いエンジン になり なだらかだと 歯切れの悪いエンジンになる しかし そこまで単純では、なく 真中にある 膨張部がかかわってくる 吸引で 引っ張られた排気ガスは、膨張室で 拡散し次ぎの 圧縮工程で 加圧される 加圧された排気ガスはいき場がないため エンジンに戻ろうとするが エンジン側では、次ぎの吸気が始まっており 帰ることができない そのために 膨張室のなかで 衝突が 起こる どこで 衝突させるかで エンジンの フレキシビリティーが 決まる 長いほう(容量)が多いほど 良いのだが バンク角や 重さの関係 もあり そうもいって入れない エンジン特性のみを考えれば吸引部のテーパーと圧縮部のてーぱーを 同じにして 膨張部を長いパイプ(エンジン容量)みたいにすれば良いのだが バイクで ある以上そうは、できない 大体 こんな感じです 現在 会社にいるため資料がないけど