From: 小谷 史樹 , Date_No: 2000-05-22_05
札幌の小谷です。 バッテリーの話について、私もちょっと遅れてRESです。 かない長文です。 電気の世界は目に見えないので、充電って難しいんです。 電池内部は化学の分野でもありますし。 <<私の分かる範囲で>> ニッカドは今ではカドミウムが産業廃棄物として問題なので、 ほとんどニッケル水素に代わっています。特性はほぼ同じです。 最近の携帯電気製品で主流になってきたリチウムイオンも含め、 ちゃんと充電するのは難しいんです。 充電電圧、電流を適正値に管理して、フル充電の状態を検出したら 充電を停止。減ったらまた再充電します。温度によって特性が変わる分の 補正も行います。 過充電するとリチウムイオンは爆発します。 MFバッテリー同様に安全弁が付いているので本当に爆発はしませんが。 ニッケル水素は過充電もかなり耐えるんですが、結果は同じです。 補充電によるメモリー効果で性能低下するので、完全放電してから 充電するのが理想です。リチウムイオンは補充電に強いのですが、 やはりメモリー効果はあります。 過充電が起きるとどんなバッテリーにしてもかなり熱くなるはずです。 中の液がぶくぶく沸騰したようになるんじゃなかったかな。 で、ちゃんと充電する方法ですが、手軽と言えないのかもしれませんが マイコン制御があります。電源制御ICというものがあり、それを 1チップマイコンで制御するんです。作り方次第でどんなバッテリーにも 対応出来るものが作れます。 自分の通っている会社、又は学校にROMライターがある、 いらない1チップマイコンがあるなど恵まれた(?)条件の方に限ります (私の辞めた会社がそうです)。 当然その1チップマイコンのソフトを開発出来る環境が必要です。 <<是非専門の方にお聞きしたいのですが>> 私の疑問ですが、もしMLメンバーに専門の方がいらっしゃいましたら バイクや車はちゃんと充電制御しているんでしょうか? エンジンをかけていない時は充電していないし、かけていてもアイドリングでは ほとんど充電しないし、走っているときもそこそこ電力消費しているし。 急いで充電する必要も無いので、私の憶測ですが充電電流は小さくかつ 垂れ流しなのでは? よって爆発するほどの過充電になる状況は実使用上無いのでは。 バッテリーだって年数と共に特性が変化するものだと思うし。 MFバッテリーに載せ換えてもとりあえず大丈夫なのはこの為なのでは? 何の科学的データも無くてすみません。 実際に充電電流を測ってみると良いかも。 <<もしニッカド、又はニッケル水素電池に換えるならば>> ・元のバッテリーに近い容量にする ・メモリー効果を防ぐため定期的(頻繁)に完全放電にして、 (過充電にしないため)満充電にしないで交換 バイクに積んでいる間は常に補充電なので性能低下が激しいことが 予想されます。 2セット用意して交互に完全放電してリフレッシュしてあげると長持ち すると思います。 結論を言ってしまうとノーマルが手間もかからず無難なんですが。